オープンソースのオフィス・スイート LibreOffice をRaspberryPiにインストールした。 使い勝手も良く、これから使いこみたいと思っている。 開発者のThe Document Foundationのかたがた、LibreOffice日本語チームに感謝いたします。 これで、、「Microsoft Office」と操作性やデータの互換性があるワープロソフト「Writer」、 表計算ソフト「Calc」、プレゼンテーションソフト「Impress」、データベースソフト「Base」、 ドローソフト「Draw」、数式編集ソフト「Math」の6つを得ることができた。 (1) インストールは、 sudo apt-get install libreoffice libreoffice.l10n.ja (2) 注意点は、(2) 1. 日本語の表示のためには、LibreOffice日本語チームが作成した日本語パッケージ (libreoffice.l10n.ja) を同時にインストールすること。 2. LibreOfficeは、かなり大きなパッケージなので、システムのSDカードは 4GBより8GBのほうが良いと思う。
ネットで、米ボイジー州立大学、電気・計算機工学科の博士課程の学生である Joshua Kiepertさんが Raspberry Pi コンピューターでスーパーコンピューターを作り出したという記事に出会った。春休みに大学のスーパーコンピューターがコンピューター室の修繕のため使用できなくなり、 彼は研究に必要なシュミレーションができる環境を Raspberry Pi で自作することを思い立ったという。 米ボイジー州立大学のスーパーコンピューターは 32 コの Intel Xeron で構成される Beowulf 方式の コンピューター・クラスターだった。 スーパーコンピューターは浮動小数点演算を速く行うことのできる大規模コンピューター。 20世紀の科学の発達には、量子力学、天気予報、気象研究、計算化学(構造体、化合物、生物学上の高分子、 ポリマー、結晶などの性質の計算)、物理的なシミュレーション(航空機の風洞シミュレーション、核兵器の 爆発シミュレーション、核融合の研究)、金融工学のシュミレーッションなどの膨大な数式の計算が必要でした。 このため、Cray-1のような、集積回路を前面的に採用し、ひたすら配線を短くし、 ベクトル演算機構するなどを備え、高速な算術演算の実現に特化したスーパーコンピューターが登場した。 スーパーコンピューターは、高速な算術演算の実現に特化した高価なコンピューターだった。 その後、スーパーコンピューターは専用機から、の1990年代前半の、i860、Alpha、POWER、MIPS、SPARC、 IA-64などのワークステーションやサーバ向けの汎用プロセッサを組み合わせて作るシステムが登場した。 これにより、価格も手ごろになってきた。 これが、90年代後半では主流となり、現在稼働中のスーパーコンピューターのほとんどはこの方式のもの。 この中に、Thomas Sterling と Donald Becker の開発した Beowulf 方式のスーパーコンピューターがある。 これは、Linux 等のOSが入った複数のPCベースのコンピューターをTCP/IPイーサネットLANに接続して、 クラスターとする方式のコンピューターシステムです。 原理は、プログラマーが計算の単位(タスク)を分割して、マスターノードのコンピューターから ネットワーク上の各クラスターノードのコンピュータにタスク送り、各クラスターノードの計算の結果を マスターノードに収集するもの。 Beowulf 方式のスーパーコンピューターを構築するために、MPI (Message Passing Interface)等の オープンソ-スの並列処理ライブラリーを利用できる。 米ボイジー州立大学の Joshua Kiepertさんが注目したのは、 大学のスーパーコンピューターは1つのクラスターのノード価格は、1000ドルから1500ドルの間で、 Raspberry Pi 1つのコストは、8GバイトのSDカードを含めても、45ドル以下で済む。 このため、PCベースのノード 1台分の値段で、32ノード構成のRaspberry Piクラスタを作ることができる ことになるのでなないか? 出来上がったRaspberry Piクラスターの性能は、1GHzで動作を1GHzに設定したRaspberry Pi 32個の構成で、 10.13GFLOPSという結果を出した。 Joshua Kiepertさんの自作方法の詳細はネットで読むことができます。 Creating Raspberry Pi Based Beowulf Cluster 33コの Raspberry Pi Model B で構成するこのスーパーコンピューターの費用は、全部で $1,967.21 。 この金額の中には、33枚の 8GB の SDカード、48 10/100Port の Switchが 1個が含まれています。 昔となってしましましたが、米国へ行ったとき、ワシントンDCのスミソニアン博物館で、展示 Cray-1 を見ました。 あたかもサロンに置かれているソファかベンチのような形で、不思議な気持ちをもったものです。 このスーパーコンピューター Cray-1 は、シーモア・クレイ(Seymour Cray)が設計した。 彼は,1972年米ウィスコン州の静かな町に篭り、雑務を排し、ひたすら速いコンピューターの設計を開始。 出来上がった Cray-1 は、演算装置や記憶装置に集積回路を前面的に採用し、集積回路の熱を冷ますためにフロンガスを使用した。 集積回路でできた演算装置や記憶装置がタワー型の筐体に収められ、フロンの冷却装置がベンチの下にあり、 筐体は配線を短くするために特異なC字形並べらている。 1976年ロス・アラモス研究所に導入された一号機は、世界最速の能力を示した。導入費用880万ドルで、性能は160MFLOP。 なお、日本の国家プロジェクトで1120億円かけて開発した「京」は、2011年に10.51PFLOPSを記録したと発表されている。
Raspberry Pi は、開発の開始が2006年ということです。 英国ケンブリッジ大学コンピューター研究所のEben Upton、Rob Mullins、Jack Lang、Alan Mycroft が 子供たちにプログラミイングできるコンピューターを持てるようにと考えたのが始まり。 その後、Eben UptonはBroadcomに職を得、さらに、4人に Pete Lomas、David Braben の加わり、 Raspberry Pi 財団を創設された。 財団の発表(2013/10/8)によると、2012年3月に発売開始の Raspberry Pi は、全世界で売上175万台に達したと。 最初の生産台数は10万台で、生産は中国で行われ、中国では合計75万台生産されたものと思われる。 今年の3月からは英国ェールズのソニーUKテクノロジーセンターで生産が行われている。 中国で作られものは、'made in China' で、英国製は 'made in the UK' と本体(ボード)に印字されている。 子供たちのプログラミング入門を助けるプオジェクトがいくつかあり、 今年の年初には、Googleがイギリスの学童に15000台のPiを寄付するための100万ドルの基金を立ち上げた。 またアフリカでも、学校のコンピュータ教室の基本装備として採用されている。 ' 出荷先の国別分類は、今年の4月の出荷台数120万台の時点で、出荷台数の一番大きいのがアメリカ合衆国で、 およそ98%がアメリカやイギリスなどの西欧諸国だ。今後期待されているのがアジア、アフリカということである。 稼動中のRaspberry PiをGoogleマップ上に見ることができます。 http://rastrack.co.uk このWebプログラムは、16 才の学生 Ryan Walmsley さんが作ったもので、 このプログラムに Raspberry Pi の所在地を登録するとマップに位置が表示されます。 マップでは、日本で168台。福岡県は4台でした。福岡市に2、北九州市に1、久留米市に1でした。(2013/10/24)
Raspberry Pi の OS Raspbian"wheezy'では、MySQLは、5.5 です。 この MySQL を、ちゃんとセットアップせず、試しながら、すこしずつセットアップしていたら、 途中で漢字が文字化けが発生していまい、数日悪戦苦闘してしまった。 はじめは、apache、PHP、MySQLの3点セットのインストール。*注01 *注02 次に、apache、PHP、MySQLの作動を確認するために、 (1)Apache、PHPの設定変更 *注03 *注04 (2)MySQLについては、匿名ユーザーの削除、データベースユーザーの追加 (3)/etc/apache2/sites-enabled/000-default の変更。*注05 この変更はPHPスクリプトのシンボルリンクを有効にするため。 これで、mysqlや、PHPスクリプトが動くようになった。漢字(utf-8)の入力も、表示も出来た。 しかし、MySQL の設定ファイル my.cnfを修正したら、文字化けが発生するようになった。*注06 いままで、表示ができていた漢字が??となってしまった。 それで、Apache、PHPの設定ファイルやMySQL の設定ファイル my.cnfを見直したり、いろいろと変更した。 また、apache、PHP、MySQLを削除(purge)し、再インストールしたものの、解決しなかった。 テストに使用している table の default_character_set が laten1 であることに気がついた。 MySQLでは、5以降、my.cnf 、database 、table 、fieldでそれぞれで文字セットを設定できるようになり、 文字セットの default 値が my.cnf から database 、 table 、 field へと引き継がれていくようになっている。 すなわち、[mysqld]セクッションのcharacter-set-serverの値が database の default-character-set の値となり、 database のそれが table の default-character-set の値となる。table の値が field の character-set となる。 さらに、server と client 文字セットが異なれば、自動的に変換するようになっている。 この自動変換は、[mysqld]セクッションの skip-character-set-client-handshake オプションの指定で回避できる。 したがって、 日本語への対策方針は、 文字セットは、入力からデータベースへの格納、読み出し、画面の表示まで自分で一貫して管理し、 PHPやMySQLによる自動変換を回避する。 さらに、インストールや、各種設定は、MySQLを使う前にまとめて行うことを肝に銘じた。 もう一度、各設定ファイルの内容を確認して、MySQLを再起動して、database、tableを再作成して、 やっと文字化けが解消した。*注07 なお、注意すべきは、5.5ではtable の engine が default で innoDB となっている。従来は、MyISAM である。 ***************************************************************************************** *注01 apache2 php mysql のインストール * なお phpmyadmin、wordpress はインストールせず ***************************************************************************************** $ sudo apt-get install php5 php5-gd mysql-server ***************************************************************************************** *注02 追加モジュール のインストール ***************************************************************************************** $ sudo apt-get install php5-mysql ***************************************************************************************** *注03 /etc/apache2/apache2.conf の設定変更 *****************************************************************************************StartServers 2 MinSpareServers 2 MaxSpareServers 8 MaxClients 150 MaxRequestsPerChild 0 ***************************************************************************************** *注04 /etc/php5/apache2/php.ini の設定変更 ***************************************************************************************** short_open_tag = Off memory_limit = 32M default_charset = "UTF-8" upload_max_filesize = 8M max_files_uploads = 2 date.timezone = Asia/Tokyo mbstring.language = Japanese mbstring.internal_encodinge = UTF-8 mbstring.http_input = pass mbstring.http_output = pass mbstring.encodinf_translation = Off ***************************************************************************************** *注05 シンボルリンクを有効にするため /etc/apache2/sites-enabled/000-default 変更 ***************************************************************************************** ServerAdmin webmaster@localhost DocumentRoot /var/www ***************************************************************************************** *注06 /etc/mysql/my.cnf 設定変更 ***************************************************************************************** [mysqld] user = mysql pid-file = /var/run/mysqld/mysqld.pid socket = /var/run/mysqld/mysqld.sock port = 3306 basedir = /usr datadir = /var/lib/mysql tmpdir = /tmp lc-messages-dir = /usr/share/mysql skip-external-locking skip-character-set-client-handshake character-set-server=utf8 bind-address = 127.0.0.1 key_buffer = 16M max_allowed_packet = 16M thread_stack = 192K thread_cache_size = 8 myisam-recover = BACKUP query_cache_limit = 1M query_cache_size = 16M expire_logs_days = 10 max_binlog_size = 100M expire_logs_days = 10 max_binlog_size = 100M ***************************************************************************************** *注07 確認のために使用したMySQLコマンド ***************************************************************************************** $ sudo service mysql restart select variables like 'char%'; show create database xxxxx; show craete table xxxxx;Options FollowSymLinks AllowOverride None Options Includes ExecCGI FollowSymLinks # 変更後 AllowOverride All # 変更後 Order allow,deny allow from all ・・・ ・・・
カードサイスの35米ドルのコンピューターRaspberry Pi を Amazon で入手した。
1.Raspberry Pi ModelB CPU: ARMv6 700MHz (ARM11ファミリ、ハードウェア浮動小数点演算対応) GPU: VideoCore IV (OpenGLES 2.0, OpenVG 1.1, EGL 1.4, HD1080出力) Memory: 512MB VRAM共有 VideoOut: コンポジット(RCA), HDMI(High-Definition Megademo Interface) 1.3a AudioOut: 3.5mmジャック, HDMI-Audio LANポート: 10/100Mbpsイーサネット, SDHCカードスロット, USB2.0x2 2.追加購入したもの Amazonで購入したもの ?HDMI-VGA変換アダプター 980円 ?pIO(MicroSD変換アダプター) 890円(+送料180円) ?ケース その他で購入したもの ?HDMIケーブル(液晶テレビに接続して作動を確認する場合) USBキーボード 転用 ?SDカード(8GB) ?電源用microUSBケーブル ?モニター ?USBマウス 3. 参考書 Japanese Raspberry Pi Users Group著、Raspberry Pi[実用]入門、技術評論社 4. 行ったこと (1) Raspbian"wheezy'のインストール (2) /boot/config.txt のモニター出力のために編集 hdmi_force_hotplug=1 hdmi_device=2 hdmi_group=2 hdmi_mode=9 (3) 基本設定(sudo rasp-config) 参考書のとおり、 rootfsの拡張、キーボードタイプの選択、ローケルの設定、 タイムゾーンの設定。 (4) プログラム・パッケージのインストール(sudo apt-get install ) php5 php-gd mysql-server php-mysql ruby vsftpd (5) プログラム・パッケージのインストールの注意点 ?PHPでmysqlデータベースを使うためには、 php-mysqlのインストールが必要だった。 ?apache2でシンボルリンクを使うためには、 /etc/apache2/sites-enabled/000-default の変更が必要。 参考 これで得たものは、 ・Xウンドウの動くdesktop。もちろん、インターネットの検索もできます。 ・LAMPの動くWebサーバー。Webアプリケーションの開発環境にもなる。
この6月から8月の間に読んだ本は、 大仏 次郎、『帰郷』、集英社 上田 秀人、『奥右筆秘帳第12巻決戦』、講談社文庫 葉室 麟、『いのちなりけり』、文春文庫 葉室 麟、『花や散るらん』、文春文庫 五味 康祐、『柳生武芸帳』、文春文庫 半藤一利、『幕末史』、新潮文庫 半藤一利、『昭和史 1926-1945』、平凡社 半藤一利、『昭和史 1945-1989』、平凡社 山本又、『二・二六事件蹶起将校最後の手記』、文芸春秋 森浩一、『考古交友録』、朝日新聞出版 やっと、プログラムを書く仕事が一段落して、本を読む時間がとれるようなった。 『帰郷』は、昨年横浜の大仏次郎記念館を訪れる機会があり、この機会に読んでみようと思い、amazonで購入した。 しばらく積んだままだった。 戦後まもないころの小説だが、文体は古さがなく、すんなりと読むことができた。 鎌倉や京都は人間の一生を超える存在と思えた。 読んでいて、終わりのほうで、東京行きの汽車が山科を過ぎ、逢坂山のトンネルに差し掛かった 箇所で、いまや遠い昔となってしまった終戦直後を思いだした。 ・・トンネルの中では客車の乗客は、煙がどこからか漏れて入ってくるので、ハンカチを出して鼻と口を隠した・・・ 当時は、東海道線の特急も、蒸気機関車だったのだ。 上田 秀人や葉室 麟のは、一日ですんでしまう。 『奥右筆秘帳第12巻決戦』は、奥右筆秘帳シリーズの最終巻。 柊衛梧の戦いは、6年かかって、といあえず決着した。 『いのちなりけり』の解説に、五味康祐の『柳生武芸帳』のことが出ていた。 『花や散るらん』は、葉室麟なりの赤穂浪士伝。、 大作『柳生武芸帳』は、読みおわるのに2週間かかってしまった。 五味康祐の文体は、独特で、さりげなく、出来事が先に語られる。 その出来事までの経緯が次に述べられているものの、その出来事が何かとか、 その出来事の意味とかを、ちょっと考えてしまう。 読んでいる時は、眼前で何が語られているを聞きながら、これまでの話の筋、出来事、登場人物を思いだし、 眼前との繋がりを理解する。 話は、登場人物も多く、話がどんどん広がっていく。 かなり集中せざるを得ない。 未完であったが、それでも面白かった。 『幕末史』は、テレビ「八重の桜」を見ながら、もう少し「時代」を理解しようと思い、読み出した。 『昭和史 戦前・戦中/戦後』は、『幕末史』が良かったから、続けて、読む。 読んでよかった。 『考古交友録』は「西日本新聞」の文芸欄に連載されていたもの。拾い読み。 「久留米の地下足袋の行商人」の章で、昭和25年の博多の空の光景が眼に留まった。 ・・飛行機がたえまなく飛んでる。輸送機、爆撃機、一番多いのは戦闘機・・・